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沖縄のさんぴん茶とジャスミン茶の違いは?なぜ普及しているの?

お茶の代表と言えば、緑茶や麦茶、ウーロン茶を思い描きますが、宮古島を含む沖縄では、なぜか「さんぴん茶」が人気で、一般的に広く飲まれています。

コンビニやスーパー、自動販売機を見ても、お茶コーナーではさんぴん茶が圧倒的なシェアを占めています。

私は宮古島で生まれ育ち、沖縄本島(那覇)に移住経験があるのですが、どちらかと言うと沖縄本島のほうがより普及している印象を受けました。

弁当のお供と言えばさんぴん茶、のどが渇いたらさんぴん茶、といった感じです。

東京に住んでいると、さんぴん茶はあまり見かけません。ジャスミン茶はあるのですが、それがさんぴん茶のことだと知った時は衝撃でした。(笑)

そう、さんぴん茶とジャスミン茶は名前が違うだけで、同じものを指しています。ジャスミン茶のことを沖縄ではさんぴん茶と呼んでいるだけの違いでした。

「ジャスミン」は英語の「jasmine」で、モクセイ科オウバイ属の植物の総称のことを言います。

では、なぜ沖縄では「さんぴん」と言うのでしょうか。

調べてみたところ、琉球王朝時代に中国から持ち込まれた「香片茶」から来ているようです。中国語で、シャンペェンツァーと読みます。

しゃんぺん→さんぺん→さんぴん、というように、言いやすくて覚えやすい言葉に変化していったのでしょうね。

このように語源やルーツが違いますが、ジャスミン茶とさんぴん茶は同じものを指しています。

東京に住みはじめてから遠のいてしまったさんぴん茶ですが、たまに定食屋さんなどで出会うとやっぱり美味しいなと感じます。

独特の味なので、すぐ「あ、さんぴん茶だ」と分かります。

見た目は明るめの黄色が特徴的で、味は少し奥に苦さをほんのり感じ、その後味は潔いさっぱり感。

無味無臭な「水」より存在感があり、でも他のお茶より目立たない。そっと寄り添う感じが良いですね。

また、さんぴん茶には「ベンデルアセデート」と「リナロール」という自律神経の緊張を緩和する成分が含まれていて、100ml中に7mgの「カフェイン」も含まれています。

そのため、精神を安定させるリラックス効果を持ちながら、コーヒーのような覚醒作用も働きます。

その効果を一言でまとめると、「リフレッシュ」ですね。

なんだか疲れたなぁ、とかちょっと緊張が続くなぁ・・・と感じた時に飲むと良いでしょう。

実際に、(訳あって)私も毎日飲んでいた時期があったのですが、普段より「疲れにくい」と感じました。

気になるのは、なぜこんなにも沖縄で普及しているのか。ということです。

色々と調べたところ、以下の3つの点が挙げられます。

・中国と盛んに貿易していた歴史がある

・味の濃い沖縄の料理とマッチしている

・各飲料メーカーがこぞってオリジナルパッケージのさんぴん茶を販売している

その昔、中国から持ち込まれたさんぴん茶ですが、豚肉や天ぷら文化の脂っこい沖縄料理に、さっぱりした味が見事にマッチングしました。

たしかに、沖縄の食べ物で思いつくのは、豚の角煮、ゴーヤチャンプル、ポーク玉子、サーターアンダギー、黒糖など味の濃いものが多いですよね。

そして、飲料メーカーが缶飲料を発売したのが1993年。

その当時、家庭や食堂などで、やかんで煮出ししたさんぴん茶が良く飲まれていたことに、飲料メーカー(ポッカ)が目を付けました。

最初は「さんぴん茶は温かいもの」「家で飲むもので売るものではない」という固定概念が壁となりましたが、冷たくても美味しいし、何よりその手軽さが沖縄県民に受け、ヒット商品となりました。

そして、それに続く形で他の飲料メーカーもこぞって販売。コカ・コーラ、伊藤園、DyDoなどが有名です。

それぞれ独自に改良を遂げ、本来のジャスミン茶とはまた違った沖縄固有の味へと発展していきました。

そのため、さんぴん茶の缶やペットボトルには「沖縄特産」「沖縄伝統の味」と書いてあり、そのパッケージもシーサーや紅型の模様があしらわれています。

もはや中国のお茶ではなく沖縄で産まれたかのような存在感を出しています。(さすがチャンプルー文化!)

そして、メーカーによっても味や香りが変わるので、「ここのメーカーが美味しい」とこだわりを持つ人も意外と多いです。

かく言う私は沖縄コカ・コーラ派ですね。実はそこで働いていた時期が少しあって、安く購入できる特権を持っていたので、箱買いして飲んでいました。

さきほど、「訳あって毎日飲んでいた」とお伝えしましたが、そういうことだったのです。(笑)

しかし、沖縄を離れ、東京に住むとなぜか遠のいてしまいました。手に入りにくいというのもありますが、やはり沖縄の気候や食事に合うからなのかもしれません。

という訳で、さんぴん茶とジャスミン茶の違いですが、ルーツは同じで呼び方が違うだけでした。

しかし、現在のさんぴん茶の味は各飲料メーカーで改良され、独自の成長を遂げてきたので、正確には「味は違う」と言うことができます。

沖縄料理に見事にマッチするさんぴん茶。

沖縄や宮古島に行ったら、ぜひお気に入りの一品を見つけてください。

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