亜熱帯特有の、宮古島の気候や自然について、詳しくご紹介します。
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宮古島の気候について
宮古島は、沖縄本島から南西に約300km離れた位置にある大きな島です。
日本は南北に長い国ですので、亜寒帯、温帯、亜熱帯地域に分けられますが、宮古島はその中で「亜熱帯」に分類されます。
つまり、日本の他の地域と比べて比較的温暖な気候と言えます。
その平均気温は23.3度。一番寒い時期になる1月〜2月でも平均15度です。
こう数字だけで聞くと、冬でも暖かい?と思いがちですが、そんなことはなく、「冬は寒い」と断言できます!(笑)
というのも、宮古島には山がなく平坦な島なので、海から吹く風にさらされるからです。
その平均風速は4.7m/s。瞬間的には15~20m/s吹きますので、歩きづらいと感じるくらいの強い風です。
風速1メートルに対して、体感温度が1度下がると言われていますから、氷点下とまでは言わないにしても、実際に感じる温度は10度以下であることは間違いないです。
また、冬の日照時間が極端に少ないことも特徴で、『曇りの日が多い』ということも寒さを助長しています。
東京だと空気が冷たくて気持ちいいと感じる時もありますが、宮古島だと、ただただ風が強くて寒くて辛いと感じます。
あのピンと張り詰めた空気感は、宮古島(沖縄)を出て初めて味わいました。
同じ「寒い」でも、その種類が違うんですね。亜熱帯地域では感じることができない感覚です。
台風
そして、毎年夏の前後にやってくる台風も、宮古島とは切っても切れない自然現象です。
1年間に約4回程度、6月から10月の間に必ずやってきます。その中でも特に8月と9月に多く接近します。
その台風とどう付き合っていくかということも、宮古島で生活する上でポイントですね。
停電になった場合どうするのか、どの程度の風速なのか、そして、台風の間の過ごし方など、知っておくべき情報がたくさんあります。
雪は降らない
先ほど、宮古島は亜熱帯で氷点下にはならないとお伝えしましたが、そのため、冬の風物詩である『雪は降りません』。
雪はテレビでしか見たことがありませんでしたので、初めて雪が積もっているのを見た時はとても感動しました。
普通の靴ではツルツル滑ること、電車が混乱すること、手袋やマフラーの必要性、いろんなことが分かりました。
四季はある?
また、日本の1年と言うと、桜が満開に咲いて、グッと暑くなり、そして紅葉で癒やされて、美しい雪と一緒に耐え忍ぶという場面が思い浮かびますが、そういった日本ならではの四季を感じることはできません。
宮古島の1年は、1〜2月は雪は降らないけれども風の強い寒さがあり、6月〜9月は耐え切れないほどの暑さと台風があり、それ以外の月は寒い日もあれば暑い日もあるといった感じでしょうか。
そのため、服装は半袖がメインになります。長袖は薄めのものがあれば、それを夏以外で着ることができます。
冬はジャケットなど羽織るものがあれば良いでしょう。
手袋やマフラーは大げさと言われます。(笑)秋用コートはあっても良いかもしれませんが、冬用コートはいりません。
おしゃれが好きな方は冬のコーデがしにくいので、その点はちょっと物足りないかもしれませんね。
でもその逆で、夏のコーデは長い間楽しむことができます。Tシャツ屋さんが多いのも納得できますね。
また、東京だと、10月より11月、11月より12月、とギアを踏んでだんだん寒くなってくる感覚がありますが、宮古島はそういった感じではありません。
昨日寒かったなぁと思っていたら、突然暑くなって12月なのに半袖という日もあります。
あとは、温暖化が進んでいるのか、年々寒いと感じる時期が短くなっている気がします。
梅雨はある?
また、梅雨があるのかどうかも良く聞かれるのですが、『梅雨はあります』。
しかしこれも冬の寒さと同様、その種類が違うと言えます。
東京では毎日のように細かい雨がシトシトと降るといった感じですが、宮古島では「梅雨?」と思うくらいに降ったり降らなかったりしている間に終わってしまいます。(笑)
天気予報では雨でも、降らない日もありますし、降ってもすぐ晴れることもあります。
その時期は、大体5月~6月頃になりますが、それも年によってマチマチで4月に梅雨入りすることもあれば、7月に梅雨明けすることもあります。
つまり、一言でまとめると『梅雨の時期や天気は安定していない』と言えます。
雨が常に降る時期、ではなく、比較的雨が多い時期と捉えたほうが正確かもしれません。
花粉症はある?
また、これは最大のメリットとも言えるかもしれませんが、宮古島を含む沖縄県にはスギがないので、花粉症というものがありません。
東京では、花粉症で苦しんでいる方が多く、とても辛そうなので、可能であればその時期は宮古島へ行ったら良いのにな、と思います。
宮古島で生まれ育ち、東京で10年以上住んでいる経験から、肌で感じたその違いについてもお伝えします。
梅雨のことや台風のことなど、もっと詳しく知りたい方はぜひ確認してみてください。