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日本で最もラジオを聴いていることを表す「ラジオ聴取習慣率」の全国1位は、沖縄県です。(ビデオリサーチ調べ)
これは2013年に調査が始まって以来、ずっとトップを保ち続けています。
こんな事実があることに驚きですよね。ここでは、そんな沖縄で聴けるラジオについてまとめました。
沖縄とラジオ
沖縄で最も良く聴かれている時間帯は、平日朝の7時台。
沖縄は車社会ですから、通勤は電車ではなく、自家用車がメイン。つまり、朝の車内で天気やニュースなどの情報収集を目的に聴かれていることが伺えます。
それだけではなく、実は沖縄ではラジオを流している職場も多いんです。
ラジオを聴きながらの仕事って何だかリラックスできて楽しそうですね。(場合によっては集中できないような気もしますが)
また、高校野球の沖縄県代表が決勝戦で戦っている時には、なんとスーパーマーケット内でもその様子が流れていました!
それほど、地元の生活に根付いていると言えますね。
→沖縄の高校野球について詳しくは「沖縄の高校野球の歴史から優勝まで。悲願の旗が海を渡った日」の記事を参考にしてみてください。
沖縄で聴くことのできるラジオ局
そんな沖縄で聴くことのできるラジオ局ですが、AM放送だと、NHK第1、NHK第2、琉球放送、ラジオ沖縄の4つ、FM放送がNHK、エフエム沖縄の2つです。
■AM放送
・NHK第1 ・NHK第2 ・琉球放送 ・ラジオ沖縄 |
■FM放送
・NHK ・エフエム沖縄 |
琉球放送は那覇局のみがAMで、その他の地域はFMです。また、ラジオ沖縄もFMで聴ける地域もあります。
AM放送とFM放送の違い
AM放送(Amplitude Modulation)とFM放送(Frequency Modulation)の違いは、電波を送信する時の変調方式の違いです。もっと単純に言うと「仕組み」が違うんですね。
AM放送は、ノイズに弱く音質が悪いですが広い範囲で受信することができ、FM放送だとその反対で、ノイズに強く音質は良いのですが狭い範囲でしか受信することができません。
目的別に言うと、情報を得るならAM・音楽を楽しむならFMといったところです。
沖縄のラジオ局の特徴
沖縄のラジオ局の特徴は、第一にローカルの言葉で話していることが挙げられます。訛りと方言満載で、宮古島で生まれ育った私でさえも聞き取れないほど。。。
東京から帰省し、迎えの車の中でラジオの音が流れた時が一番沖縄感を感じ、「あ〜帰ってきたなぁ」と思います。
琉球放送やラジオ沖縄は、沖縄民謡の紹介や方言ニュースなど、より地元感が強いことが特徴です。パーソナリティーも標準語なんて喋っていません。
エフエム沖縄は、アメリカ統治時代の名残を持ち、最新の洋楽などが楽しめます。これも沖縄ならではですね。
また、HYやSPEEDの島袋寛子、ORANGE RANGEのHIROKI、かりゆし58といった全国区でも知名度のある、沖縄出身ミュージシャンがパーソナリティーを務めている番組が多いのも特徴です。
そして、AFN(American Forces Network)といって、在日米軍向けのラジオ局も嘉手納米軍基地内あります。こちらはその名の通りすべて英語での放送で、本場アメリカと同等のニュースや音楽を楽しむことができます。
生の英語をリアルタイムで聴くことができるので、英語の勉強をしたい方、洋楽が好きな方に人気です。
他、その地域でしか聞けないコミュニティFM放送局も多く、詳細は以下の通り。
FMやんばる(名護市) FM本部(本部町) 沖縄ラジオ(沖縄市) FMコザ(沖縄市) FMうるま(うるま市) エフエムちゃたん(北谷町) エフエム読谷(読谷村) FMぎのわん(宜野湾市) ぎのわんシティエフエム(宜野湾市) FM21(浦添市) エフエム那覇(那覇市) エフエム琉球(那覇市) FMなんじょう(南城市) FMとよみ(豊見城市) FMたまん(糸満市) FM久米島(久米島町) エフエムみやこ(宮古島市) FMいしがき(石垣市) |
さすがラジオ聴取率全国一位だけあって、結構な数ですよね。これは、他の都道府県と比べても大変多い数となっています。
沖縄のラジオをインターネットで聴く
さて、これだけあるラジオ局ですが、中にはインターネットでも聴けるものもあり、沖縄だけではなく、日本全国や海外でもパソコンやスマートフォンから楽しむことができます。(本当に便利な世の中になりましたね。)
インターネットでラジオを聴けるサービス「radiko(ラジコ)」では、RBCiラジオ(琉球放送)、ラジオ沖縄、FM沖縄の民放ラジオ局3局のすべて聴くことができます。
RBCiラジオは2013年から加盟していましたが、ラジオ沖縄とFM沖縄は、なんと2017年の10月に加盟したばかり。
これは、全国の沖縄ラジオファンにとって嬉しい朗報ですね。
radikoはラジオより音質もよりクリアで、また、聴き逃しても1週間前までさかのぼって聴ける機能もありますので、そのメリットは大きいです。
米軍放送のAFNも、「AFN 360 Internet Radio」でインターネット配信サービスを行っています。
また、すべてではありませんが、コミュニティFMもインターネット「サイマルラジオ」で聴くことができます。
これらそれぞれ、スマホアプリもありますので、ダウンロードすれば、気軽にスマートフォンからも聴くことができます。
まとめ
今やパソコンやスマートフォンがあれば、いつでもどこにいても簡単に聴くことができるようになった沖縄のラジオ。
そこにいなくても、耳元を通して沖縄を感じ、思いを馳せてみるのも良いかもしれませんね。
沖縄はラジオ大国!