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沖縄には、亜熱帯気候の地域ならではに生息している「島バナナ」があります。
(沖縄には「島」が付く食べ物が多いですよね。島とうがらし、島豆腐、島らっきょうなど。。。)
それでは、日本で良く見かけるあの普通のものとは何が違うのでしょうか。
ここでは、沖縄の代表的なフルーツである島バナナについて、詳しくまとめました。
沖縄の島バナナとは
沖縄県や奄美大島で栽培されている小ぶりのバナナで、沖縄では「島バナナ」と呼ばれています。
グアムやハワイに良く旅行に行く方は、実際に目にする機会も多いかと思います。
沖縄でも同様で、家の庭や畑と歩道の間など、道を歩けばいたるところにバナナの木があるので、ヤシの木よりも身近な存在です。
まさにヤシの木に似ていて、高い木の上部に葉が大きく生い茂り、同じような場所に実をつけます。
どこにでもあるので、地元出身者としては、むしろヤシの木よりも印象が強いのですが、見栄え的に負けてしまうのでしょうね。
通常のキャベンディッシュとの違いは
一般的に「バナナ」と言って思い浮かべるのは、フィリピン産の「ジャイアント・キャベンディッシュ」という品種です。
あまり耳慣れないですが、スーパーの商品としても良く見かけますし、良く口にするのもコレですよね。
それもそのはず、なんと日本に流通しているバナナの9割はこのキャベンディッシュなんだそうです。
同じように、沖縄のスーパーでもこのキャベンディッシュがメインの商品として売られています。
では、このキャベンディッシュと島バナナとの違いですが、大きさや固さ、味などすべてと言っていいほどの違いがあります。
これらを一つずつ見ていきましょう。
大きさは10cm程度
キャベンディッシュは大体20cmくらいありますが、島バナナはその半分くらいです。
小ぶりで手のひらサイズなので、食べるにはちょうど良い大きさです。
そして、皮の中に実がパンパン詰まっているような、丸っこい形が特徴です。
固さ
食べる時期によってその固さも変わってきますが、表現としては良く「もっちり」と言われます。
緑色の状態から黄色くなるまで待つ必要があり、さらに「熟しすぎ?大丈夫かな?」と思うほど黒ずんだ頃が食べ頃です。
もちろん緑色の状態のときは固いのですが、食べ頃にちゃんと食べると「もっちりねっとり」の感触が味わえます。
味
一般的には甘いというイメージが強いですが、島バナナはそれに酸味が加わります。
では酸っぱいのかというとそうではなく、甘味と酸味が見事なバランスで共存しています。
そのため、「バナナの品種の中でいちばん味が良い」なんてことも言われています。
値段は
値段は高いです。そして時期や場所によってもその値段が変わってくるという不安定さがあります。
台風に弱く、大量生産ができないので、商品として流通が難しいということが大きな原因。
また、沖縄県では食べる以外に「お盆でのお供え物」としての需要も高いです。
そのため、希少価値が高い高級なフルーツという位置付けなっています。
モンキーバナナとの違いは?
島バナナとよく似た種類に、モンキーバナナがあります。
フィリピン産の小ぶりのセニョリータバナナのことで、別名でモンキーバナナと呼ばれています。
見た目がとても似ていますが、甘みが強く柔らかいという違いがあります。
そして、食べ頃の時がキレイ。さらに安い。
沖縄でも売られているので、良く「島バナナの偽物!?」なんて言われてしまうこともあります。
しかし、もしかしたら甘党にとってはこちらの方が美味しく感じるかもしれません。
沖縄の島バナナまとめ
地元住民にとって身近な存在で、栄養価も高い。
一度意識すると、沖縄の街のあちこちに島バナナの木があることに気がつくと思います。
そして、沖縄には島バナナしか売っていないのか、と思いがちですが、通常のキャベンディッシュも売っています。
キャベンディッシュに島バナナ、そしてモンキーバナナ。
これらの味くらべをしてみても楽しいかもしれませんね。
いつもの味よりも、またひと味違った美味しさを堪能することができるので、もし食べたことがない方は、ぜひ一度食べてみてください。
小ぶりで甘さ控えめなので、食べやすく、病みつきになるかもしれません。
ただし、キャベンディッシュは買ったらすぐに食べることができますが、島バナナは熟すまで数日待つ必要があるのでご注意を。
甘すぎない絶妙なバランス
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