沖縄の教育環境は良いか悪いか。進学率など他都道府県と比較

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沖縄県は、高校進学率・都道府県別ワースト3位、大学進学率・ワースト1位と全国でもかなり低い順位を誇っています。

その原因として、歩んできた歴史・地理的要因・県民性などさまざまなことが考えられます。
ここでは、数値的や体感的な観点から、沖縄の教育環境についてまとめました。

もし、小さいお子さんを連れての沖縄移住を考えている場合は、ぜひ参考にしてみてください。

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他都道府県と比較

沖縄の現状について、数値で見てみましょう。

高校進学率

まずは、高校進学率から。

全国1位は山形県と石川県の98.9%。

沖縄県はワースト3位の95.2%。(ワースト1位は愛知県の93.4%、ワースト2位は岐阜県の94.9%)

数年前まではワースト1位だったのですが、それは脱出しています。
ただ、1位との差は3.7%とそこまで大きくなく、また95%以上なので、ほとんどの方が高校進学しているということが伺えます。

大学進学率

次に、大学進学率ですが、全国1位は東京都の66.5%。

沖縄県はワースト1位の39.2%。

ここで随分と差が開いてしまいましたね。なんと、27.3%の差があります。

全国平均が54.7%ですから、その平均値よりもかなり離れての低い数値です。
 

全国で見ると、2人に1人が大学に行くというイメージですが、沖縄では、3人に1人程度と、まだまだ大学進学者は少数派です。

長期欠席

大学進学率よりも、注目すべきは学校の「長期欠席」の数値です。

不登校による小学校長期欠席児童比率、中学校長期欠席生徒比率はどちらもワースト1。

それぞれ小学校は5.69人、中学校は33.04人です。(長期とは年度間30日以上で、比率は1,000人あたり)

あまり報道されないので、私も知りませんでしたが、全国と比較すると、沖縄県の児童(生徒)は学校に行かない方が多いんですね。

引きこもりか、もしくは家にいないのかもしれません。

これは、家庭環境が大きく影響していると思われます。

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沖縄の進学率が低い理由

それでは、どうして沖縄はこんなにも高校・大学進学率が低く、不登校が多いのでしょうか。

考えられる理由を、あらゆる視点からまとめました。

所得が低い

沖縄県の平均年収は、都道府県の中でワースト3位の「366万1900円」です。

1位は東京都の「615万5600円」ですが、その差は250万にも及びます。
(参考:2017年発表 厚生労働省より)

年収が増えれば増えるほど、子供の学力が高くなるという相関関係もあり、「教育の差は収入の差。」なんて言われますから、これは大きな要因となると思います。

学校で教育が完結せず、塾に通う子の方が成績が高いことは明白ですよね。

その塾に通わせることができるかどうか、というのはやはり親の年収に依存します。

例えば、特に教育熱心な方のお子さんは、幼稚園の頃から英語やプロミングを使いこなしたりしています。

これは義務教育の範囲を超えていますよね。やはりお金を使わずに独学だけでは、なにか強烈な理由がない限り限界があると思います。

県民性

沖縄県の県民性として、「なんとなかなるさ」という精神が根本的にあります。

のんびりして楽観的な性格の人が多いということですが、その半面、ルーズでもあることが言えます。ウチナータイムなんて言葉もありますしね。

→ウチナータイムについて詳しくは「沖縄ではウチナータイムが当たり前!仕事に影響はないの?」の記事を参考にしてみてください。

ですので、「受験競争」という言葉自体、受け入れがたいと思います。
毎日朝から晩まで勉強づくしで1日を消費してヘトヘト。

それよりも、子どもには思いっきり遊ばせて、そして楽しく学ばさせたい。

そんな気持ちの方が大きいかもしれません。

ただし、日本の競争教育も世界と比べてやり過ぎということから「ゆとり教育」が生まれたように、今後も教育方針が是正されていくかと思います。
  

どちらが正しいかということではなく、どの価値観が大切にされているか。の差で、もしかしたら現在は沖縄県と他都道府県でその差が大きいのかもしれません。

離婚率

沖縄県の離婚率は全国1位です。

その原因は、先に挙げた所得が低い、楽観的な性格であると同時に、婚姻率が高い、そして親戚付き合いも多い結果、人間関係の悩みも多いということもあります。

夫婦の離婚の原因は個々によるので様々ではあるのですが、その影響は少なからず、お子さんに直結します。

たっぷりと愛情を注ぐことができれば問題ありませんが、喧嘩ばかりしている家庭、不穏な空気の流れる家の中で集中して勉強ができるのでしょうか。。。

辿ってきた歴史が違う

1945年の第二次世界大戦後、日本は「欧米に追いつくこと」を目標に、知識詰め込み型の教育が積極的に行われました。

その結果、高度経済成長期を迎え、見事、国民総生産(GNP)が世界で第2位になるまで成長したという歴史があります。
  

その頃、沖縄はどうだったのでしょうか。沖縄は1945年から1972年までの27年間、アメリカ合衆国に統治されていました。

教育基本法は「日本国民としての教育を行う」と定められので、同じように教育は受けられましたが、やはりその捉え方や空気感、競争意識などはその当時の他都道府県とは違ったものだったと予想されます。

地理的要因

沖縄には離島が多く、中学校までしかない、もしくは高校までしかないという島はザラにあります。

沖縄の中でも大きな宮古島・石垣島でさえ、高校までしかありません。

進学するとなると、家から離れる必要があります。

さらに、東大・京大・慶應義塾・早稲田といった日本のトップクラスと言われる大学は、沖縄本島からも遠く遠く離れています。

離れているということは、その分費用もかかりますし、また身近にないということで進学のイメージも湧きにくいです。
  

沖縄から「日本トップクラスの大学へ進学すること」は地理的にもかなり敷居が高いのです。

まとめ

以上、沖縄の教育環境についてでした。

大学進学率が低い理由は、これまで挙げた通り、さまざまな多くの要因が複雑に絡み合っているからです。

他にも、サラリーマンではなく独立開業が多いことも後押ししていると思われます。

沖縄に移住する場合は、ぜひこれらのことを念頭に置いて、将来のプランを計画してみてくださいね。
(参考:総務省統計局「統計でみる都道府県のすがた2018」)