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メェェと鳴く山羊(ヤギ)ですが、沖縄では豚と同じように、重要な食料として飼われてきました。
ここでは、食べ方やその味、また料理が食べられるお店について、詳しくまとめました。
宮古島とヤギの関係
沖縄ではヒージャー、宮古島ではピンザと呼ばれ、昔から食料として各家庭で飼われていることが当たり前でした。
今は少なくなりましたが、私が小さい頃は祖父母の家でも、ヤギを飼っていました。
小柄で白くて優しい顔をしていて、ペットのような親近感を持っていましたが、
「これは○○が1年生になった時にお祝いとして食べるピンザだよ〜」
と言われ、恐怖におののいたことを覚えています。
貴重で栄養も高いので、沖縄や宮古島では、ここぞ!というお祝いの時に食べる風習なのです。
料理
料理として有名なのは、「ヤギ汁」と「ヤギ刺し」。
豚肉や牛肉と比較すると、硬くて臭みがあることが特徴です。
そのため、苦手な方も多いですが、私は美味しいと思いますね。
小さい頃から食べ慣れてきたというのもあるからかもしれません。
そんな私でもやはり「匂いがきついな〜」と思いますから、大人になってから初めて対面する方にとっては、結構ハードルが高いと思います。
現在は、家で飼っているところも少なくなり、ヤギ料理を食べるならスーパーで買ってくるか、食べに行くことのほうが普通になっています。
ヤギ汁の作り方は、ヤギ肉を水に入れてひたすら煮込むだけ。
アクを取ったり、味付けをしたりして長時間煮込み、かつお節を入れて、肉が柔らかくなれば出来上がりです。
(すでに調理済の肉が冷凍されているものも売っています。)
その汁に宮古そばを入れることが、我が家の食べ方でした。
ヤギ料理のお店
沖縄本島であれば、ヤギ専門料理店などがありますが、宮古島にはありません。
郷土料理を出すお店で、メニューの一つとしてあるくらいで、それも100%あるとは限りません。
やはり、「匂いがきついこと」がネックで、宮古そばのようにどこのお店でもあるとはいかないようです。
その中でもヤギ料理を食べることができるお店は以下の2店。
野咲家
一番地
どちらも昔からある地元密着型の小さなお店です。
もっと手軽に食べたいなら
味見程度で良いから、もっと手軽に食べてみたい。という方にぴったりなのがレトルト食品。
そう、なんと山羊汁のレトルト食品もあるんですね。
オキハムが出している琉球料理シリーズの「山羊汁」。
こちらも沖縄県内のスーパーであれば、どこにでも売っています。(場所はもちろんレトルト食品コーナー)
調理方法も超簡単で、袋のまま沸騰したお湯に入れ5〜6分加熱すれば出来上がり。
こんなに簡単に食べられるなんて、本当に現代の進歩に感謝です。
オキハムからは他にも、ソーキ汁や中身汁なども販売されていて、沖縄ならではの汁料理が気軽に食べることができます。
色々と味見することもできますし、お土産としても最適ですね。
高い栄養
ヤギは低カロリーで低脂肪。
良く似ていると言われる羊肉(ラムもも)と比較してもカロリーは半分、脂質は10分の1であることから、とてもヘルシーな食べ物と言えます。
栄養の面では、ビタミンB12とナイアシン、鉄・亜鉛がたっぷり。
ナイアシンは若返りビタミンと言われ、鉄や亜鉛は貧血に効果があります。
そのため、特に女性にとってありがたい食材と言えますね。
沖縄では「くんち(元気・体力・根気)」をつける料理としても認識されています。
いわゆる栄養ドリンクみたいな位置付けですね。
まとめ
以上、宮古島のヤギについてでした。
沖縄本島と宮古島の違いはあまりなく、昔からお祝いの時に食べられていて、栄養価の高い食料として重宝されてきました。
「自宅で飼って料理して食べる」ことはさすがに厳しくなってきていますが、今はレトルト食品まで出ています。
お手軽度をまとめると、以下の通り。
- お手軽度5レトルト食品を加熱・超簡単なのでヤギ初心者におすすめ
- お手軽度4ヤギ料理店に行く・プロが調理してくれるので美味しさ満点
- お手軽度3調理済みの冷凍肉を購入・自分で家で作ってみたい方向け
- お手軽度2生肉から調理・匂いとの戦いと、煮込み時間に根気が入ります
- お手軽度1ヤギを飼う・難易度大
まずは、レトルト食品か、ヤギ料理がメニューにあるお店に行くことからですね。
好き嫌いがはっきり分かれますが、その分好きになったらもう病みつきになること間違いなし。
元気が出ない時にはぜひ、ヤギのパワーをもらってみてください。
くんちをつける!