沖縄ではウチナータイムが当たり前!仕事に影響はないの?

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ウチナータイムとは

沖縄には「ウチナータイム」と呼ばれる独特の時間感覚があります。(「ウチナー」とは「沖縄」のことです。)

それは、約束の時間に遅れて到着することが「普通」の感覚であることです。

これは、いったいどういうことなのでしょうか。実体験をもとにまとめました。

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沖縄での時間の流れ

時間の流れ
私は宮古島で生まれ育って、沖縄に数年住んだことがあるのですが、この感覚は宮古島でも沖縄でもどちらも大きな差はありません。

特に飲み会やグループでの集まりでは、7時集合とアナウンスされれば、全員が揃うのは8時頃。大体平均して10〜15分ほど遅れて到着します。

その理由は、どうせ時間通りに来ても誰もいないから。時間通りに来る人は少数のため、逆に「早すぎない?」と言われます。なんて理不尽な。。。
 

ひどい人だと7時からシャワーを浴びて準備する人もいます。それはそれで「遅いよ」と責められますが、必ず一定数はいます。

でもこれは、飲み会や集会といった私的な場面が多く、仕事や学校はきちんと時間を守ります。そうじゃないと社会として成り立ちませんからね。

つまり、逆の意味でTPOをわきまえていると言っても良いかもしれません。
 

とは言っても、仕事をしている中でもこのルーズさはちょいちょい垣間見れます。

納期を守らないのは良くあることで、根っこに「なんくるないさ(なんとかなるさ)」精神が宿っていると感じます。

私は、そんな環境に育ったのにも関わらず、なぜか親や近い友達がキッチリ時間を守る派だったので、その恩恵を授かり、時間を守る習慣が幼い頃からついてました。

むしろ、時間通りからわざと10〜15分遅れて到着するほうが難しいです。

ですので、このウチナータイムの存在を許し、受け入れている文化はあまり好きではありません。

「時は金なり」と思っていますので、デートの待ち合わせで連絡も取れず30分以上待たされた時は、人の時間を何だと思っているんだ!と怒り狂って帰ったこともあります。(笑)

結果、やっぱりシャワーを浴びていました。。。
 

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東京での時間の流れ

通勤ラッシュ
私は現在、東京に住んで10年以上経つのですが、時間を守り、約束を守ろうとする姿勢のある人が多数派であることに、何より感動しました。

もちろん中には守らない人もいますが、ここではそれが少数派なので責め立てられます。(笑)
 

遅れる時には前持って連絡してくれるし、物事がスムーズに運ぶし、誠意を感じるし、イライラしないし、こっちのほうが性に合っている気がします。
 

ただ、職場から家の遠い先輩が、大きな電車事故があり遅れてしまったことで上司に怒鳴られている場面を見た時は、それはそれで理不尽な、と思いましたが。

「家が遠いなら遠いなりに、遅刻しないよう努力をせよ」ということでした。
 

このように、取引先との時間に1分でも遅れたら信用を失ってしまう世界です。

朝の通勤ラッシュの電車の中は、特にそれを痛感する所で、人に対する思いやりよりも時間優先で殺気立っています。ぶつかり押し合いは当たり前です。
 

時間に追われる仕事ばかりしていると、その分寿命も縮まるそうですから、一概に良いとも言えません。

また、電車の終電というリミットの時間もあるので、飲み会では各自が時間を気にしながらお酒を飲んでいることにも驚きです。飲む時でさえも時間に囚われているんですね。
 

世界から見ると異質なのは、東京を始めとした大都会の日本で、沖縄のウチナータイムはもしかしたら普通のことなのかもしれません。

沖縄が「時間の流れがゆったりしている」と感じるのは、こういった時間に追われる生活をしていないから。

電車もないし、車社会で、歩くスピードも遅い。(早く歩く必要性がない)

そして、時間に遅れてもある程度までは責められない環境。バスだって時間を守りません。(笑)

だからこそ、心に余裕やゆとりがあると感じるんですね。
 

しかし、時間優先軸で生きている人にとっては、それが、だらしない、非効率的だと映り、イライラは募るばかり。

そのイライラの元の物質を出しているのは自分自身。すべて自分に返ってくるのでこんな損なことはありませんよね。

 
私もずっと時間優先で効率的に無駄のないようにと生きてきましたが、その結果はどうかというと疑問があります。

確かに東京は効率良く仕事が回り、時間にルーズな方は嫌われ、守る方は評価され、快適に過ごせるので良いのですが、体を壊して会社に来られなくなる人もたくさん見てきました。

この両極端を10数年ずつ見てきた今となっては、もっと自分軸でのんびり気楽に生きていてもあまり変わらないのではないか、むしろストレスで体を壊すことなんてないのではないか、という考え方にシフトしてきています。
 

どちらが豊かな生き方なのか、一旦立ち止まって考え直す必要があるかもしれませんね。

沖縄ウチナータイムまとめ

どちらかに傾きすぎているなら意識してちょっとだけ変えてみる。

沖縄の時間の流れ、東京の時間の流れ、どちらも良いところもあれば、悪いところもありますよね。
 

時間に追われる毎日で、最近疲れたなと感じている方は、ぜひ沖縄のウチナータイムを味わってみることをおすすめします。

きっとこれまで信じてきた時間の概念がガラリと変わるかもしれません。

  

たいらまこ

時間の価値観は場所によって違う

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たいらまこ

宮古島出身。
宮古高校卒業後、沖縄本島で6年過ごしたのち、東京に10年以上在住中。

沖縄を離れたからこそ分かる違いや魅力、そして移住のことについて、島を知り尽くした管理人がご案内します!詳しいプロフィール

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