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パーントゥとは、毎年宮古島のある地域で行われている悪霊払いを目的とした伝統的な行事です。
その内容は独特で、神様に扮した泥まみれのパーントゥが、逃げ惑う住民を追いかけ泥で塗りまくる、というもの。
子供にとっては恐怖でしかありませんよね。(笑)
しかもこの泥、臭いし数日間は落ちないんだとか。。。
そんな奇妙な行事である宮古島のパーントゥはいつなのか、その時期や内容について詳しくまとめました。
宮古島のパーントゥとは
この行事が行われている地区は、島尻と野原の2箇所。
その中でも宮古島の北西部にある島尻地区で行われているパーントゥが有名で、毎年地元のニュースにも必ず取り上げられます。
パーントゥは、地元から選ばれた青年3人が、全身を泥にを塗り、草をまとい、仮面を着けます。
その姿がなんとも恐ろしいと言いますか。
仮面は、まるでジブリ映画「千と千尋の神隠し」に出てくるカオナシのようで、無表情です。
そして全身泥と葉っぱまみれで、まるで迷彩服のような色合いなのでそれも恐怖を増長させています。
その風貌で追いかけてくるのですから、トラウマものの恐怖ですよね。
なんとこの仮面、百数年前に海岸に流れ着いたものと言われています。いったいどこからでやってきたのしょうか?
なんとなく石垣島のアンガマに似ている気もしますし、アフリカの民族の仮面にも似ています。
いずれにしても、神様からの贈り物は、空からではなく、海からやってくるってなんだか南の島らしいですね。
また、このパーントゥが泥を塗る標的は人だけではなく、家や車も対象です。
しかし、泥を塗ってもらうことは神聖なことであり、これで悪霊が払われるので、新築の家や車内が泥まみれになっても住民は大喜びなのです。
そんな喜ぶ大人たちと、それを理解できなくて逃げ惑う子供たち。
笑い声と悲鳴が混ざったカオス状態が数時間続く行事、それがパーントゥなのです。
観光客が増え問題点も
宮古島のニュース番組や新聞では、パーントゥの時期になるとその様子を大きく取り上げます。
私は子供の頃から、毎年テレビのローカルニュースで見ていましたが、その怖さから「絶対に行くもんか」という思いでしかありませんでした。(笑)
しかし、やはり面白そうなインパクトのあるイベントなので、興味本位で行く方もたくさんいらっしゃるんですね。
もちろんそのイベントに参加し、泥を塗ってもらって厄払いをしてもらうということには何ら問題はありません。
私の友達もたくさん参加しに行って、その武勇伝(?)も何度も聞いたことがあります。
ただ、宮古島内のクローズなイベントだったはずが、観光客が増えてしまったことで、見物客も大幅に増えてしまいました。
その結果、なんと「泥を塗られた」と苦情が出たり、パーントゥに抱きつかれたことで逆上し、暴力を振るう方まで出てきてしまったのです。
それだったら、私のようにテレビで見るだけで充分でしょう。と思ってしまいますが。。。
なんでも、「ここまでとは思わなかった」ようなので、あくまでも参加するのではなく見学だけという認識で、その場に行ってしまったのが問題ですね。
もしくは、面白そうだから行ってみようと誘われ、何も知らずに行ったのかもしれません。
それでしたら、実際に線を引いて、ここから外には出ないようにするという境界線を作るしかありませんよね。
もしくはサファリパークのように、専用の車の中から見学するというシステムにするか。。。
それはそれで面白そうですが。それだったら私も行ってみたいです。(笑)
パーントゥの時期はいつ?
日程の最終決定は、その地区の神職者によって決められます。
しかし、クレーム問題が起こってしまった結果、現在では開催日程を直前まで公表しないことになってしまいました。
ですので、『旧暦9月吉日』の2日間、午後5時からスタートということしか分かりません。
昔から代々続いている住民にとって大切な伝統文化を、不勉強な観光客のためになくなることは是非とも避けたいものです。
それでもやっぱりパーントゥに行ってみたいという方は、すでに日程が決まっているであろう9月下旬辺りから情報収集を開始してみてください。
「直接問い合わせがあった場合のみ伝える」という形式なので、宮古島観光協会に直接電話したり、知り合いがいれば島の人に聞いてみるのも良いですね。
過去の日程を見ると、10月4日〜10月11日あたりで開催されていますので、その辺りが狙い目です。
パーントゥに行くなら
パーントゥに参加する場合は、汚れても良いような格好にすることが必須条件です。
当たり前ですが、お気に入りの服で行ってはだめですよ。
また、服だけではなく、カメラやかばん、携帯、靴なども泥まみれになる覚悟で行くことです。
対策としては、ビニール袋をかけておくことと。
写真や映像を見ると、レインコートを着用している子供もいました。(笑)
そして、着替えの服、タオル、そして大きなビニール袋(ゴミ袋)も持っていきましょう。
水で洗う場所もあるので、足元はビーチサンダルでも良いかもしれませんね。
用意するものや服装に関しては、ビーチに行くような感覚に近いと思います。
宮古島のパーントゥまとめ
パーントゥは「見学型」ではなく「参加型」の行事なので、私のように見てみたいけど泥は塗られたくないという方は、『行かない』という選択をすることが得策です。
今は映像をすぐに見ることができる時代なので、それだけでも充分に楽しむことができます。
もし参加する場合は、大切な地域の伝統文化を壊さないためにも、心の準備と着替えの服は忘れずに。
そしてたくさんの厄除けをしてもらってくださいね。
宮古島にはパーントゥのように、旧暦に沿ってイベントが行われます。
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パーントゥは10月!