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大きくて長丸くて、存在感抜群な緑色の冬瓜(とうがん)。
全国生産量1位は沖縄県だけあって、普段、沖縄で生活していると良く見かける身近な存在です。
スイカにも似たような姿かたちですが、野菜なの?果物なの?そもそもどうやって食べるの?
そんな疑問が湧いてきますよね。
実は隠れた絶品の味で、大好きな沖縄食材の一つです。
その味や切り方のポイント、そして食べ方など、気になる冬瓜のことについて詳しくまとめました。
沖縄の冬瓜とは
冬瓜は、果物ではなく「野菜」です。
沖縄、特に宮古島での生産量が多いのですが、「冬瓜」という名前に、らしくない「冬」という文字が入っていますよね。
その意味は、「冬に収穫できる瓜」ということではなく、「冬まで保存が効く瓜」だから。
夏に収穫できる夏野菜で、切らずにそのまま置いておけば、結構な期間長持ちします。
私の実家でも、良く床に何個か置いてありました。
伯父さんが畑で作っていたというのもありますが、とにかく常に家にあったように記憶しています。
また、瓜とは、ウリ科の植物の中で食べられるものの総称のことを言います。
ウリ科の代表と言えば、キュウリ・スイカ・メロン・かぼちゃなど。
そしてそれぞれ漢字にすると、胡瓜、西瓜、甜瓜、南瓜。
全部「瓜」が付いていますね。
ウリ科の特徴は、夏野菜。そのため、水分を多く含み体を冷やす作用があります。
ほとんどが水分なので、栄養価は低いですが、夏バテ予防としては最適です。
あまり食欲がない時やむくみにも効果を発揮します。
また、低カロリーなのでダイエットにも良いですね。
他にも、沖縄の食べ物として代表的なゴーヤもウリ科です。そう、ニガウリ(苦瓜)とも言いますよね。
ゴーヤと同じ沖縄ウリ科の仲間、それが冬瓜です。
絶品の味
スイカのような見た目から、もしかして甘いのかな?とも思ってしまいがちですが、全く甘くありません。
切ってみると、その中は真っ白で、無味無臭といったところでしょうか。
味がとても良く染み込むので、スープの具として良く使われます。
煮込むと、その食感は大根に似ていて、噛むとジュルッと口の中に水分が行き渡ります。
そして、大根よりも柔らかく、辛くないので食べやすいです。
本当に大根に似ているので、冬瓜だと思って食べたら大根だったこともありました。
その固さと辛さに、一時期大根が苦手になってしまったほどです。。。
そのため、私は大根よりも美味しいと思いますし、冬瓜こそ「おでんの具」として最適ではないかなと密かに思っています。
切り方のポイント
冬瓜を前にすると、大きくて、皮も固いので、どうやって切るのだろうかという疑問が湧いてきます。
というわけで、切り方を詳しくご紹介します。
2. そして次に縦に半分に切り、さらに半分に切ってこちらも1/4カットにします。
3. そうすると、長細い切ったスイカのようになり、上から種(わた)・実・皮の形になります。
4. それをパタンと横に置き、上からわたの部分と皮の部分を切り取ります。
5. あとは、食べやすい大きさにサクサクと切れば完成です。
角切りにする場合は、あまり小さく切ってしまうと煮る時に崩れてしまうので、なるべく大きめに切ることをおすすめします。
食べ方は大根と同じように
沖縄での冬瓜のメジャーな食べ方は、「ソーキ汁」です。
ソーキとは豚のあばら肉のことで、ソーキ汁はそのソーキと冬瓜、昆布、人参などを入れて煮込んだスープです。
ソーキをゆでた茹で汁、昆布を戻した戻し汁がスープの素。
味付けはしょうゆに味噌、かつおだしを入れてグツグツ煮込めば出来上がりです。
誰が食べても「美味しい!」とうなる一品で、沖縄の家庭料理の代表格です。
そのほか、同じように冬瓜の煮物も人気です。
さきほどのソーキ汁と作り方は似ていて、水分を少なくして煮込めばOKです。
また、ソーキではなく、油揚げや鶏肉、ツナに変えるとバリエーションも増えますね。
まとめ
あまり全国的での知名度は低いですが、煮物やスープの具としての味は一品です。
煮ると、その見た目も味も大根に似ていますが、大根よりもマイルド。
あまり主張してこない味なので、マイナーな食材ですが、お肉を引き立ててくれて、ボリュームもあるので、沖縄料理にはなくてはならない存在です。
こも美味しさがもっと世の中に広まってもいいのにな、と思います。
唯一のデメリットは、その大きさでしょうか。スーパーで一玉買って持ち帰るには大きくて重たすぎます。
カットされている冬瓜は、あまり長持ちしませんし。。。
なので、切ってしまった場合は、冷蔵庫で2〜3日、または冷凍庫で1ヶ月で使い切りましょう。
もし、食べたことがない方は、隠れた絶品の味を、ぜひご賞味してみてください。
きっとほっこりと暖かくて優しい気持ちになりますよ。
大根よりおいしい!
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