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『沖縄には花粉症がない』って良く聞きますよね。
私は宮古島で生まれ育ち、東京へ出てきて10年以上経ちますが、花粉症とは無縁の生活を送っています。
ただ、東京に来て感じたことは、花粉症で苦しんでいる方がとにかく多い。
何度、「自分の目玉を洗いたい」という嘆きを聞いたことか。。。
そんな方にとって、本当に沖縄に花粉がないのであれば、そこは天国ですよね?
実際のところ、花粉症はあるのかないのか、その真実について徹底調査しました!
沖縄には花粉症がない?
沖縄には、花粉症の主な原因となるスギやヒノキは、森林面積の0.3%しかありません。
これは、国が植林を進めていた時期に、アメリカ統治時代であったことと、そもそも台風が毎年やってくるため、スギやヒノキが大きく成長しないことが要因です。
つまり、沖縄にはほとんどと言っていいほどスギやヒノキがなく、その花粉も飛んでいないということになるんですね。
これが、沖縄に花粉症がないと言われる所以です。
しかし、イネ科のススキやブタクサは存在していますので、その花粉は飛んでいます。時期で言うと8〜9月になります。
これらをまとめると、「沖縄には花粉症が存在しないのか?」の答えとしては、
スギやヒノキの花粉症はほぼないが、ススキやブタクサの花粉症はある
が正解です。
スギ花粉で悩まされている方にとってはまさに天国かもしれませんね。
沖縄に移住してきた方で一番良かったことの一つに、「花粉症に悩まされなくなったこと」が常に上位に挙げられます。
それほど、このメリットは果てしなく大きいのでしょうね。
また、その時期だけ沖縄で過ごす。なんていう方も多いようです。
2〜4月は日本の中でも暖かいし花粉も飛んでいないので、もし居場所に自由が効く方であれば、こういった過ごし方も良いですね。
アレルギー体質の方は注意
一つだけ注意して欲しいことは、「アレルギー性鼻炎」のことについてです。
全国調査だと「花粉症」がトップを占めていますが、沖縄では「ハウスダスト」が占めているという事実があります。
この要因は、高温多湿といった気候がイエダニの生育に適しているのではないか、と推測されています。
つまり、花粉では悩まされなくなっても、アレルギー体質であれば、もしかすると今度はこのダニに悩まされる可能性もなくはない。ということです。
花粉症の原因や種類
花粉症とは、「季節性アレルギー性鼻炎」とも呼ばれます。
植物の花粉が原因となって、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどのアレルギー症状を起こす病気です。
体内に入った花粉を排除しようとして体が反応するんですね。この反応自体は良いのですが、それが過剰になるとアレルギーとなります。
花粉症の時期
花粉が飛ぶ時期は、原因となる植物によって変わり、その種類はなんと60種類もあるとも言われています。
これらの中で代表格は以下の通り。
スギ・ヒノキ:2〜4月 シラカバ:4〜5月 イネ科(ススキ):5〜9月 ブタクサ:8〜9月 |
種類を問わなければ、暖かくなる時期を皮切りに、寒くなる時期までずっと花粉が飛んでいることになります。
花粉症は国民病!?
その中でも特にスギ花粉を原因とする花粉症の人数がここ数年で増加しています。
テレビでも連日、花粉特集を組んだり、天気予報と一緒に花粉情報も伝えていますよね。
ここまで花粉症が増えた理由としては、『戦後、建築資材として成長の早いスギを国が積極的に植林を進めてきたから』。
数十年の時を経てそのスギが花粉を付ける成木になりますが、それが毎年増加しているんですね。
現在のスギは9割以上が30年以上経っているので、ほとんどのスギが花粉を付けていることになります。
これらが多くの花粉を撒き散らしているわけです。
こういう結果になることは国も予想外だったのでしょうか。今では日本人の4人に1人がスギ花粉症に悩まされ、国民病とまで言われています。
この状況を受け、現在は、花粉が飛ばない品種や無花粉の品種などが開発されているそうです。
全体からするとまだ比率は小さいですが、徐々に新品種も植林されてきています。
つまり、花粉の量は現在がピークとなり、今後花粉症は現象していく傾向にあるということ。ただ、20〜30年後になってしまいますが。。。
ちなみにですが、花粉症の症状を抑えるには『乳酸菌』が良いそうです。
免疫力をアップさせ、花粉への過剰反応を抑えるとのことなので、最近では携帯できるサプリも人気です。
乳酸菌の食べものと言えばヨーグルト、そして飲み物はヤクルト。
昔から体に良いと言われているので、試してみる価値はありそうですね。
私も最近、明治から出ている乳酸飲料「R-1」を飲み始めました。
風邪も引かないし、なんとなく体の調子も良いので、続けていこうと思っています。
北海道にも花粉はない?
それでは、沖縄とは反対側の北海道はどうでしょうか?
実は沖縄と同様、北海道にもスギ・ヒノキがほとんどありません。そして沖縄に存在するブタクサもありません。
北海道立衛生研究所のサイトでも、
北海道では本州とは異なり、スギの分布が道南の一部に限られており、スギ花粉症は本州程は大きな問題とはなっていません。
と、明記しています。
ただ、北海道でにはシラカバがありますので、まったく花粉症がないとは言えないんですね。この飛散時期は4月からになります。
北海道にしろ、沖縄にしろ、スギ・ヒノキの影響はほとんど受けないものの、別のアレルギーの要因があるといったところですね。
まとめ
以上、沖縄の花粉症についてでした。
戦後の政策や気候の影響で、同じ日本でも場所によって花粉症に違いがあることが分かりました。
そして、沖縄にはスギ・ヒノキの花粉症はほとんどないと断言することができます。
2〜4月に猛威を奮っているスギ・ヒノキで苦しんでいる方は、その時期に沖縄へのプチ移住も検討してみると良いかもしれません。
もしくは、花粉避難という名目で「数日間だけ旅行する」というのも良いですね。
まだ肌寒い季節なので、海で泳ぐことは厳しいですが、花粉から解放されてのんびり過ごすにはうってつけですね。
花粉以外にも、沖縄の気候ならではの違いがあります。
次の記事では、沖縄の四季について、詳しくまとめています。
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花粉症と無縁の生活!