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沖縄のハーリーとは?中国からの歴史や語源などルーツを紹介

沖縄の毎年恒例の行事である、ハーリーをご存知ですか?

旧暦の5月4日に沖縄各地の漁港で行われる伝統行事です。

数名〜数十名乗りの大きな爬竜船(はりゅうせん)か、それよりも一回り小さなサバニという漁船で手漕ぎのレースを行います。

ここでは、その歴史や語源といった沖縄のハーリーについて詳しくまとめました。

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沖縄のハーリー

ハーリーとは

ハーリーとは1年間の「航海の安全」や「豊漁」を祈願して行われるイベントです。

つまり、漁師にとっての1年の大事な節目。例えばですが、いわゆるお正月に近いものがあるかもしれません。

海に囲まれた沖縄なので、その恩恵も計り知れないほど。

そのため、海の神様に祈りを捧げることは昔から自然に行われてきたんですね。

その歴史は、なんと600年とも言われています。

ハーリーの歴史

歴史がとても古いので、誰が伝えたという点に関しては色々と諸説ありますが、統一しているのは中国から持ち込まれたということ。

中国にある爬竜船(はりゅうせん)を真似て作り、早さを競い合う競漕を行ったのが始まりと言われています。

その「はりゅう」がなまって「ハーリー」となったそうです。一部の地域では「ハーレー」とも呼ばれています。

沖縄の言葉は、なんでも音を伸ばしたがる特徴がありますね。シーサー(獅子)とかゴーヤー(苦瓜)とかクース(古酒)とか。

琉球王国時代の行事として盛んに行われたハーレーですが、廃藩置県によって琉球王国の崩壊と同時に廃止されました。

その後、戦後のアメリカ支配から本土復帰した際に、記念事業として開催され、以降沖縄を代表するイベントとなりました。

はるか昔からある風習ですが、こういった歴史背景から、ずっと開催されていたわけではないんですね。

ドラゴンボートレース

ハーレーととても似た形で、国際的な近代スポーツ競技として「ドラゴンボート」があります。

ドラゴンボートもハーレーと同じように、数名〜数十名がチームとなって手漕ぎ舟で速さを競い合います。

語源は、中国語の「龍舟」を英語に訳したもので、舟の前には龍の頭、後ろには尾が装飾されています。

ドラゴンボートの由来は、中国の政治家「屈原(くつげん)」が、旧暦の5月5日に入水自殺をし、それを助けようと漁民が龍舟で探し回ったという話から来ています。

それ以来その霊を祀るために龍舟でのレースが行われるようになったとか。

中国から伝承されたことや、その日付など、沖縄のハーレーのルーツともつながるエピソードですね。

県内最大の規模は「那覇ハーリー」

県内最大の規模である「那覇ハーリー」は、旧暦ではなく、ゴールデンウィークの5月3日〜5日の、なんと3日にかけて行われます。

その内容もエイサーやお笑いショー、沖縄の有名アーティストによるライブに花火まであり、まるで大きな夏祭りのようです。

私も一度だけ行ったことがありますが、出店(屋台)の数だけでもものすごく、そこを一周するだけでヘトヘトになってしまいました。(笑)


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ハーリーの船の種類

爬竜船

ハーレーに使用される舟は、爬竜船かサバニですが、その違いがいくつかあるので、ご紹介します。

「爬竜船」は、船の前に龍の頭、後ろには尾が装飾されていて、先に述べた「龍舟」と同じ見た目です。(おそらく一緒かと)

全員でリズムをあわせて漕ぐパドルが手足にも見えるので、その姿はまるで龍が海を泳いでいるよう。

県内最大の那覇ハーリーで大きな爬竜船を見ることができるのですが、船によってそれぞれ個性があり、装飾や色使いが異なります。

その鮮やかさと迫力には、誰もが圧倒されること間違いありません。


また、余談ですが、BIGINの歌にも「爬竜舟」というタイトルの曲があります。

まさにハーレーを歌った曲ですが、石垣島出身の野球選手・大嶺祐太さんのために作った応援歌とのこと。

ハーレーが転覆しても、また起き上がらせて漕ぎ出していく様子と、不調で苦しくてもそれでも前に進む野球人生をリンクさせているという粋の演出ですね。

サバニ

一方「サバニ」は、爬竜船のような龍の装飾はなく、一回り小さな漁船です。

小回りが効いて速い舟なので、昔から漁や荷物の運搬に使用されていました。

海に囲まれている島なので、サバニはまさに生活の足だったんですね。

私の中で、サバニと言えば「久松五勇士」です。

日露戦争時にロシアの敵船を発見した宮古島の5人の漁師が、通信設備のある石垣島まで、サバニを漕いで伝えにいったという武勇伝があります。

宮古島から石垣島までの距離は約170kmですよ。

それを小さな手漕ぎ舟で荒波の中、日本のために尽力を尽くしたということで、今でも宮古島では有名な話として語り伝えられています。

あの有名な歴史小説家・司馬遼太郎の「坂の上の雲」の中にも、この久松五勇士についての話が一節記載されています。

私は大人になってからこの小説を読んだのですが、事細かにそして臨場感たっぷりに物語として昇華されていて、同じ地元出身者としては感謝しかありません。

まとめ

以上、沖縄のハーリーについてでした。

中国から持ち込まれた伝統行事で、今は沖縄にはなくてはならない、海や漁師のためのイベント。

その歴史やルーツを知ると、また親近感が湧きますね。

もし、興味はあるけどまだ見たことがないという方は、迫力のあるハーリーをぜひ一度見てみてください。

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