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宮古島と言えば、誰もが思い浮かべる「海の青さ」が代名詞ですよね。
波の穏やかな海に入ってみると、下の砂浜に付けている素足が丸見えで、その透明度に驚かされます。
顔を海水に付けなくても、きれいな魚たちが泳いでいるのを海の上から見ることもできます。
ここでは、海がきれいな理由について詳しく紐解いてみました。
宮古島の海がきれいな理由
最近ハワイにいった弟が、シュノーケリングのインストラクターの方に宮古島出身であること告げたところ、「宮古島の海は最高!」と言われたとのこと。
それほど世界的にも認められている海の綺麗さですが、いったいなぜなのでしょうか。
宮古島には川がない
透明度の高い理由として、その変わった「地形」が一つの原因として挙げられます。
宮古島には山らしい山がなく最高標高が115mという平坦な島です。
沖縄本島の最高標高が503m、石垣島が525.5mですから、その違いは明らかですね。
そして、島全体が珊瑚の石灰岩で覆われています。
そのため雨が降った場合、雨水は地上に貯まらず、そのまま地中へと浸透していきます。
山に降った雨が徐々に集まり、海に向かって川はできていくので、この条件のない宮古島には川がありません。
そして、川がないので、雨水と一緒に土砂や泥などが海に流れていくということが起こらないんですね。
また、川と海の境目には、プランクトンが多く生息するのですが、それらも発生することがありません。
つまり、山がなく石灰岩で覆われているため川ができず、川によって土砂や泥が流れず、プランクトンも発生しない。
その結果、海が「濁る」ということが必然的に起こりにくいんですね。
こういった地理的な条件が奇跡的に重なって、海の透明度を作り出しています。
砂浜が白い
海のきれいさをさらに引き立たせる要因として、砂浜の白さが挙げられます。
この「白と青」という配色が、人の視覚を刺激して美しいと感じるんでしょうね。
また、白の色も、真っ白であればあるほどコントラストも際立ちます。
私もいつ見ても何回見ても「お見事!」と心の中で唸ってしまいます。
この白い砂の正体は、サンゴの骨格や貝、有孔虫の殻がくだけたものです。
海に流れて波によって浜に打ち上げられ、蓄積して出来たものなんですね。
日本の砂は一般的に、川から海に流れた砕屑物が主体とされていますから、そこまで白くなくありません。
ここでも出てきましたが、宮古島では「川から海に流れる」ことが物理的に不可能なため、あそこまで砂浜が白いわけなのです。
石垣島と比較
宮古島には川がないので、飲み水や農業用水には昔から大変苦労してきた歴史があります。
使えるのは地下水のみで、湧き水の出る洞窟の底まで下るか、井戸から汲み上げて生活していました。
現在は、大規模な地下ダムが建設され、そういった生活用水に困ることがなくなりましたが、それも1970年代以降の話です。
それに対して石垣島は大きな宮良川という川があり、豊富な水資源に恵まれていました。
この川を中心にして街が栄えてきたという歴史があります。
私の個人的な見解ですが、この水事情が開発の差につながっているのではないかと思います。
石垣島は古くから開発が進んでいて、リゾート地として多くの観光客を呼び寄せることに成功しています。
その一方、森林の面積が減っていることが問題になっていることも事実です。これは森林だけではなく、海にも言えることかもしれません。
宮古島がちょっとしたブームになっているのも、ほんのここ十数年ですから、石垣島と比較してまだ荒らされていない自然が残っているわけですね。
これが、宮古島の海がきれいという要因の一つでもあります。
しかし今後はそれも危うくなってくるかもしれませんね。
ほとんど人のいなかったビーチに、現在は驚くほどの人が押し寄せている状況ですから、この透明度が保たれ続けられるのも時間の問題かもしれません。
まとめ
以上、宮古島の海のきれいさについてでした。
私も宮古島を離れて、数々のビーチを見てきましたが、やはり美しさはどこにも負けていないと思います。
バリ島では、砂の白さがイマイチだなと感じましたし、沖縄本島でも同じで、あまり感動はありませんでした。
宮古島の海に慣れてしまっているからかもしれません。。。
そして神奈川県の湘南の海に初めて行った時には、灰色の砂浜に衝撃を受けました。
確かに公園とかにある「砂」は灰色なので、正解といえばそうなのかもしれませんが、これはなかなかのショックでした。
せっかくの青い海も砂の灰色を反映して全体的に暗い印象を受けてしまいました。
目で楽しむことは到底できず、波の音と潮風を感じて楽しむといったところでしょうか。
それよりも何よりも、人とゴミの多さに圧倒されてしまいましたが。(笑)
こうやって色々なビーチを見て、改めて宮古島の海を見てみると、実はとてもきれいだったんだなということが初めて分かりました。
そして、数十年経って帰っても、何も変わらないと感じる自然の雄大さと、それを守ってきた同郷の方にとても感謝すると同時に、これからも変わらないでいて欲しいなぁと心から切に願います。
自然が作り出す神秘的な配色!
沖縄県の島々の透明度については、「沖縄本島と離島の違いは?海の透明度や住みやすさなどを比較」の記事を参考にしてください。