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宮古島は現在プチバブル状態で、観光先・移住先として注目を浴びています。
観光客数は2011年度の約33万人と比べて、2017年度は約99万人と約3倍ほど増え、その増加率に驚くほどです。
転入者数(移住者)も毎年2,000人以上を越えていて、私が最近帰省した時も、「賃貸住宅が空いていない」という声を良く聞きました。
また、あちこちに建設中の建物があり、まさに「建設ラッシュ」という印象でした。
ここでは、そんな宮古島の開発の状況についてまとめました。
宮古島の開発プロジェクト
来間島リゾートプロジェクト(仮称)
事業主は、東京都武蔵野市に本社を持つ不動産会社「飯田産業」。
来間島の北西側に、コテージタイプの宿泊施設が、なんと100棟分建設中なんだとか。
外周約9km、人口200人弱の小さな島ですから、100棟分すべて宿泊者で埋まった場合、もしかしたら居住人口を上回る可能性もありますね。。。
全棟プール付コテージで、海も一望できるというまさにリゾートをたっぷり味わうことができる環境です。
また、二酸化炭素から電力を生み出す技術を使用するという実験的な省エネ施設になるので、もしかしたら今後、ニュースとして話題になるかもしれません。
コテージタイプということもあり、高い建物はできないと予想されるので、そこまで景観を悪くしないと考えられます。
ただ、明かりは増えると思いますので、その分、星空は見えにくくなるかもしれませんね。
トイレもない自然そのままだったビーチも、パラソルが立ち並び、海の家が乱立することも予想されます。
伊良部島計画
これまで船でしか行くことが出来なかった伊良部島は、2015年に伊良部大橋が開通してアクセスが良くなったことにより、現在、宮古諸島の中で最も開発が進んでいる島です。
2018年のゴールデンウィークの直前に行きましたが、海沿いにおしゃれなカフェが並んでいて、これまでの印象をガラリと変えていました。
そして、ちょうどカフェでのご飯中に謎の断水に見舞われましたが、その後、2〜3日伊良部島の一部地域が原因不明の断水となりました。
無事に復旧した後、おそらく理由は観光客が増えたからではないかと報道されていましたが、それほど、急に水を使う人が増えたということですね。
(私もその中の一人になってしまいましたが。)
そんなバブル状態の場所に、東京都武蔵野市に本社を置く不動産会社「森トラスト」が進出します。
「森」と言えば、六本木ヒルズや表参道ヒルズを運営している「森ビル」が真っ先に思い浮かびますよね。
その会社とは違うのかな、と調べたところ、創業者の次男が「森ビル」、三男が「森トラスト」が経営しているとのこと。
父の意思を継いだ安定的な経営が森ビル、積極的な投資や開発を進めるのが森トラストでその経営理念の違いにより、分裂したようですね。
そんな攻め姿勢の経営理念の目に止まったのが伊良部島。
「イラフ SUI ラグジュアリーコレクションホテル 沖縄宮古」として、国際基準のサービスを提供するホテルが2018年にOPEN予定です。
ホテルのコンセプトは「手付かずの楽園を世界の富裕層へ」とのことですから、下地島空港も近くにありますので、世界各国からの観光客を見込んでいるようです。
個人的には、ホテルの名前が「イラブ」ではなく、なぜか「イラフ」なのが気になりますが。
濁点をとったほうが世界的に読みやすいからなのでしょうか。
もしくは、地名の名残を残しながら別の名前で新しいブランドを作り上げるという意図なのかもしれませんね。
近い将来、「世界の有名セレブが訪れる島」になんてことになるかもしれません。
まとめ
ここに挙げた以外にも、小田急グループや三菱地所など、まだまだリゾートホテルを建設計画している企業はたくさんあります。
それも日本での知名度の高い、有名なホテル運営会社ばかりなので、それほど注目されている場所であり、そして投資先として絶好の場所であるということを示しているとも言えますね。
宮古島出身者としては、過疎化して廃れていくよりも、こうやって開発されて観光客がたくさん訪れてきてくれた方が、活気も湧きますし、地域も潤うので良い流れとして感謝しています。
その半面、やりすぎてしまうと、自然がどんどんなくなり、醍醐味である海や景観そのものを壊しかねない危険性も含んでいます。
また、世界基準の一流の料理、一流のサービスを提供する人材確保も継続していくためには必要です。
それに、台風も毎年やってくるという厳しい自然もありますし、水事情も同じく厳しい環境下にあるので、バブル崩壊という儚い未来が待っているかもしれません。
そのようなことにならないよう、数年のブームではなく、いつまでも続く自然を守りながら観光客も受け入れていくというバランスを、ぜひ大事にしてほしいなと切に願います。
(観光客数・転入者数のデータは宮古島市役所「統計みやこじま」より)
バブル期到来
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