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沖縄の音楽を聴くと、なぜこんなに沖縄っぽいんだろうって思いませんか?
聞くとすぐにその雰囲気で分かりますよね。
沖縄の音階を使った曲は、日本だけではなく、海外でも人気です。
そんな沖縄の音階ついて、魅力や起源など詳しくまとめました。
沖縄の音階はドレミファソラシドではない
どうして沖縄っぽいんだろうと思うのは、三線やエイサーの太鼓の音のせいでしょうか。
それも一理あるのですが、実はとてもシンプルな理由で、沖縄の音階には『レとラが少ない』からなんです。
つまり、さんざん習ってきた「ドレミファソラシド」ではなく、「ドミファソシド」で構成された曲が多いんですね。
小さい頃から、Jポップと沖縄音楽をごちゃ混ぜに聞いて育ってきたのですが、何かが違うという感覚はずっとあったんですよね。
もちろん、「これはJポップ、これは沖縄の曲」と分けて聞いていたわけではありません。
でも区別ははっきりつく、不思議だ。といった感覚です。
その理由が、音が少ないんだという違いが分かった時には、かなりスッキリしました。
特にソからシへ移る、ラを飛ばしていきなり音が高くなるところは一番沖縄っぽさを感じます。
例えば、沖縄のことを歌った歌として超有名なTHE BOOMの「島唄」。
1993年に発売され、150万枚超えという大ヒットした曲です。
この曲は、全部にレとラを使用しないというわけではなく、部分的に音を抜いているという作り方をしています。
なので、Jポップと沖縄の音階のミックスという位置付けですね。
その中で「デイゴ〜の花が咲き」の「はながさき」の部分は、クッと上がるので、あ〜沖縄!と思いますよね。(笑)
「はながさき」は「ファソシドソ」という音階の流れで「ラ」が抜かれていることが分かります。
また、「しまうーたよ」の「しまうー」の部分も「ソシドー」というように「ラ」を抜いています。
起源は東南アジア
この沖縄の独特な音階ですが、別名「琉球音階」とも言われています。
琉球ということは、琉球王国の時代に確立されたということですね。
その時代は、周りの国々と頻繁に交流があったので、いろいろな文化が入ってきていました。
主に中国との交流が盛んではあったのですが、どうやらこの音階は東南アジアから入って来たのではないか、というのが有力な説です。
なんでもインドネシアに似たような音階があるとのこと。
それは「ペロッグ音階」と言って、5音で構成されています。
数年前にバリ島に行ったのですが、そこで「ガムラン音楽(打楽器合奏)」という幻想的な音楽を良く聞きました。
使っている楽器も宗教的な雰囲気があり、あのクッと上がる印象も少ないので、そこまで沖縄感を感じませんでしたが。
しかし、調べてみたところ、「ペロッグは、ガムランの調律の一種」とあるので、やはりそのようです。
使っている楽器によって、随分印象が変わるものなんですね。
沖縄の音楽は踊りたくなってきますが、ガムラン音楽は静かに瞑想をしたくなってきます。
そして、バリ島で歩いていたら、話しかけてきた20歳くらいの子に、「日本人なのに顔が違う」と言われたので、沖縄出身だよと伝えると、BIGIN好き!と言ってmp3で、曲を聞かせてくれました。
まさか、バリ島で「僕が生まれた〜」という比嘉さんの声を聞くことになるとは。。。
そのくらいアジア圏で受け入れられている音階なんですね。というかBIGINがすごいのか。
先ほど挙げた「島唄」も、特にアジアや南米で売れてるって聞きますし、世界的にも魅力的な音階なんでしょうね。
「カエルの歌」で試してみよう
普通の曲を、沖縄っぽくしたいなら、レとラを少なくすれば良いのですが、本当かどうか実際に試してみたいですよね。
それを簡単に試すことができる、一番適した歌はご存知「カエルの歌」です。
テレビでも取り上げられていたようなのですが、カエルの歌はシンプルで、音の上下があるので、簡単に試しやすいんです。
通常のカエルの歌は、以下の通りです。
それを、沖縄の音階にすると、
となります。
家に鍵盤がある方は、ぜひ試してみてください。
もしくは鍵盤のアプリ(「ピアノ for iPhone」など)もあるので、それを使えば簡単に試す事ができます。
まとめ
以上、沖縄の音階についてでした。
沖縄に住んでいると、ローカルのCMは、だいたいこの音階を使っている事が多いです。
なので、聞こうとせずとも、毎日毎日耳にすることになります。
沖縄の音楽が大好きならそれでいいのですが、ちょっと苦手だなと思う方は気をつけた方がいいですね。
実は私も、好んで聴くほどでもないので、テレビやラジオからひっきりなしに流れてくると、とても気になります。
(BIGINやTHE BOOMは好きですよ!)
もし、移住する場合は、こういった「沖縄の音楽も普段の生活の一部となる」ことも、心して置くと良いと思います!
世界を魅力する音階!
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