宮古島での不動産事情について、地価や家のつくり、また、珍しいと言われるお風呂の習慣についてもあわせて詳細にお伝えします。
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土地や不動産を購入するには
まず、地価ですが、沖縄県宮古島市は、平均2万2680円/㎡、1坪単価は7万4978円です。
沖縄県で1位の那覇市が18万9080円/㎡、東京都が94万3247円/㎡、よく比較される石垣市も、5万915円/㎡ですから、相対的に安く感じますね。
(参考:土地代DATA 平成29年度)
住所でいうと、平良字西里、平良字下里が群を抜いて高い地価となっています。
特に最近人気で、土地の価格も上昇しているのが、平良字久貝。久松(ひさまつ)と呼ばれる地域です。
ここは大きな駐車場があるスーバーや薬局、ダイソーもあり、新しいアパートも軒並み建設されているので、若い人に人気の場所となっています。
家を建てる場合ですが、宮古島には多くの建設会社がありますので、複数の会社に相談してじっくり検討してみることをオススメします。
代表的な建設会社は、久仲工建や、オーシャン・シギラなど。
公式ホームページもありますし、その中で完成物件も掲載されていますので、予定が立てやすいと思います。
個人的には、久仲工建がデザイン的にも好きですね。一軒家だと、だいたい35坪前後で建てるのが相場のようです。
沖縄特有の家のつくり
また、家のつくりですが、宮古島は台風が多く、山がないことから、広い範囲で強風や塩害を受けやすい土地柄になっています。
そして、何より太陽の日差しが強い。これらを考慮した家のつくりが求められます。
まず、耐震性や断熱性の高い鉄筋コンクリート住宅が主流です。
そして風の影響を受けないように建物は低く広い造りになっています。
車を走らせると分かるのですが、そのほとんどが1階か2階建てで横に広く、屋根は平たく四角い形になっています。
そして2階があっても、1階の半分くらいに設計されていることが多いです。あとはベランダ。(笑)
なんだかもったいない気もしますが、このつくりこそが雨風を避け、台風の被害を最小限に抑えるためには良いんでしょうね。
そして、家の周りを高さ1メートルほどの石垣(もしくはコンクリートの壁)で囲っていていることも特徴です。これも風よけ対策の一部になります。
なお、塩害は、金属が錆びたり植物が枯れたりするので、注意が必要です。自動車も錆びやすいので、こまめな手入れが欠かせません。
特に海の近くに住みたいとお考えの方は、この辺りもよく熟考してみてください。
例えば、5メートルの防風林があれば、その100メートル先まで防風・防塩の効果がありますので、近くにそのぐらいの高さの防風林が植えられていれば安心です。
その他、家のつくりで忘れてはならないのが「シーサー」の存在です。
家の守り神としてどの家にもほとんど置かれていますので、新築で建てる場合は必ず設置したほうが良いでしょう。
玄関前の門の上が定位置です。シーサー専門店で購入することが一般的ですが、自作でオリジナルで作ってしまうのも味があって良いかもしれませんね。
口が開いているオス(陽)と、口が閉じているメス(陰)の2体で一組です。
シーサーを正面から見て、右側にオス、左側にメスを置きます。この2体の間が結界となって、家を邪気から守ってくれます。
続いて、お風呂事情についてですが、宮古島を含む沖縄県民には「湯船に浸かる」という習慣があまりありません。
亜熱帯地域なので身体がそこまで冷えないということと、もともと「湯船に浸かると疲れが取れる」といった温泉の湯治的な感覚が根付いていないからです。
特に夏はあまりにも暑すぎるので、さっとシャワーだけ浴びて短時間で済ませたいという気持ちのほうが強いです。
半身浴が健康に良いなんて聞いて、私も一時期試したことがありますが、あまり実感がなくてすぐに辞めました。(笑)
また、水不足の歴史も関係していて、もったいないという感覚の方が定着していると思います。
時間も水もガスも使うため(しかも毎日!)、やっぱり非効率だと思いますが、どうでしょうか。
こういったこともあり、沖縄県内の賃貸アパートには、お風呂場に湯船がないことが良くあります。
最初に借りたワンルームの部屋にはシャワーだけだったのですが、次に弟と借りた3LDKの家にはありました。部屋の大きさや値段によるのかもしれません。
ただし、実際には、湯船がある家の方が多い印象です。一軒家の実家にはありましたし、これまで泊まったホテルにもほとんど設置されていました。
「湯船はあるが使用しない人が多い」という言い方がより正確ですね。
また、商売を始めるためにはどうすれば良いのか、についてもあわせて掘り下げていきます。
不動産売買や家のこと、そしてビジネスについてなど、より深く知りたい方は、ぜひ一度目を通してみてくださいね。